気温が高い夏は汗をかきやすい事から「痩せやすい」というイメージを持っている人がいます。
なのに、夏に体重が増える「夏太り」を経験した事があるという人も多くいますよね。
痩せやすいと思っていた夏になぜ太るのか。その理由・原因を考えた事はありますか?
今回は、夏に太る理由と簡単な解決法を分かりやすく紹介していきます。
「汗をかく=痩せる」は勘違い!
多くの人が「汗をかけば痩せる」と考えていますが、その考え方は間違いなんですよ。
汗は「体温調節」をするために体から出ているので、汗をかいたからといってカロリーを消費するわけではありません。
なので、汗をかきやすいから痩せやすいというのは、全くのウソだと言えます。
逆に、少し動いただけで汗が出てしまう夏は、体重が増える、太る原因の方が多いと言われています。
体温調節の汗は太りやすくなる
何もしなくても汗が吹き出るのが夏です。
運動ではなく、体温調節による発汗は「太りやすくなる」と言われています。
その理由が「汗と共にビタミンB群が失われる」からです。
人間の体は汗をかく時にビタミンB群とミネラルが失われます。
ビタミンB群は「水に溶けやすい」といった特徴を持つ栄養素でもあります。
この汗と一緒に流れていくビタミンB群は「脂肪の燃焼を促す働き」を持っています。
なので、夏の気温が原因で流れる汗の量が多くなると、脂肪を溜めやすい体質になってしまいます。
食欲が減っても体重は減らない!
気温が高くなると食欲がなくなるという人も多いと思います。
確かに、摂取カロリーが少なくなると体重は減りやすくなります。
しかし、体重が減りやすくなるのは一瞬で、体は生きるために少ない摂取カロリー(エネルギー)を必死で体内に蓄えようとします。
また、夏が終わって涼しくなったら、減退していた食欲はどうなりますか?
元通り、または以前よりもパワーアップしていますよね。
食欲がなくなって摂取カロリーが少なくなった状態の体に、いきなり大量のカロリーを摂取させるといっきに栄養を吸収してしまいます。
秋は太りやすいと言われているのは、旬で美味しい食べ物が多いだけではなく、食欲が増して栄養の吸収率が上がっている事も原因の1つとなっています。
夏の食欲減退は、体重が痩せるどころか逆に太る原因となります。
冷たいものばかり食べるようになると基礎代謝が下がる
夏の食事は冷たいものがメインになりがちです。
暑い気温で火照った体を内側から冷やすために、冷たいものばかりを食べていませんか?
残念ながら、冷たいものを食べる事も太る原因の1つです。
冷たいものを食べる・飲むと、胃腸がいっきに冷えてしまい「基礎代謝の低下」を招きます。
基礎代謝が下がる・悪くなると、1日の消費カロリーの量も減ってしまい、今までと同じ生活でも太りやすくなります。
ダイエットの天敵となる基礎代謝の低下を招きやすいといった点でも夏は太りやすい季節だと言えるでしょう。
夏太りを防ぐ!誰でも簡単に実践出来る解決法
痩せやすいと思っていた夏が意外と太りやすい季節だという事は理解してもらえたと思います。
ここからは、「夏太りをしない方法」にスポットライトをあてて話を進めていきます。
もちろん、夏太りを防ぐための方法はいくつも存在します。
今回は、その中からダイエット初心者でも簡単に実践出来る解決法をピックアップしてみました。
夏太りを防ぐためには軽い運動を定期的に行う
夏太りを防ぐための方法として最初に紹介したいのが「定期的な運動」です。
「暑い夏に運動なんてしたくない!」と拒否反応が出る人も多いと思いますが、運動をしなければ痩せる事は不可能だと考えてください。
ここでいう運動は「長時間のランニング」や「ハードな筋トレ」ではありません。
1日30分程度の軽いウォーキングやジョギングでOKです。
しかも、毎日行う必要もありません。週に2~3回が目標となります。
たったそれだけの運動なら暑い夏でも出来るような気がしませんか?
また、運動をするのであれば暑い日中ではなく、朝や夜がおすすめです。
特におすすめなのは「朝の有酸素運動」です。
有酸素運動を朝に行うと1日の消費カロリーが増えるので、自然と太りにくく痩せやすい体質をゲットする事が出来ます。
さらに、体力に余裕がある人は「基礎代謝をアップさせる筋トレ」も取り入れてみてください。
筋肉量の増加は、スムーズなダイエットに繋がります。
体が冷えない料理を食べる
冷たいものを食べたくなる夏ですが、出来るだけ「体が冷えない料理」を意識して食べるようにしましょう。
先程解説した通り、冷たいものを食べると胃腸が冷えて基礎代謝が下がってしまいます。
冷たいものを食べるのではなく、温かいものを食べて体が冷えないようにしましょう。
だからといって毎日熱々のお鍋を食べる必要はありません。
食事に温かいスープをプラスするなど、胃腸に優しいメニューを心がけるだけでOKです。
栄養バランスにも気を付ける
体が冷えないようにするついでに「栄養バランス」にも気を付けると、夏太りのリスクをさらに抑えられます。
摂取するカロリーが多くなり過ぎないようにするだけではなく、栄養が偏り過ぎないようにしましょう。
特にビタミンやミネラルといった汗で失われやすい栄養には気を使うようにしましょう。
こまめな水分補給も忘れない
自然と汗が流れ出る夏は、気付かないうちに体内の水分量が不足しがちです。
30分や1時間に1回といった感じでこまめに「水分補給」を行う事も忘れないでください。
水分補給を怠ると脱水症状を引き起こすだけではなく、血液がドロドロになって脂肪が溜まりやすくなったり、代謝が悪くなるといったデメリットも生じます。
常温の水やスポーツ飲料でしっかりと水分を補給して過ごしましょう。
お風呂に浸かって代謝アップ
夏はシャワーだけで済ませるという人がほとんどだと思います。
短時間でさっぱりと出来るシャワーが楽ちんなのは分かりますが、夏太りを防ぐには「お風呂に浸かる」のもおすすめです。
入浴は、体の冷えを抑えたり、自律神経の乱れを整える、さらに体の芯から温まって基礎代謝をアップさせるといった効果が得られます。
時間に余裕がある時は、ぬるめ(39~40度)のお湯で30分程度の半身浴にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
痩せやすいと思っている人が多い夏ですが、実は太りやすい条件が揃った季節でした。
暑さから運動をしなくなったり、食欲が減ったりと、様々な要因から体重が増えやすくなっています。
しかし、ちょっとしたコツさえ掴んでいれば夏太りを回避する事は簡単です。
今まで夏に太った経験がある、体重が増えやすいという人は、今回の記事を参考に夏太りをしない夏を過ごしてみませんか?
コメント